発達障がいと支援のためのブログ

発達障害を持つこどもについて学び支援するためのページです

ことばと障がい

言語理解と支援


 言葉が出ないのは単に知的な問題だとばかり思っていたら、同年齢の仲間たちは何らかの発語がてでいるのに、おかしい?なんで?っと不安な月日をすごしたどり着いたら自閉症だったというのが、うちの子の例にあります。自閉症はコミュニケーション障害もあるので、あまりことばを使おうとしてくれません。こちらからの働きかけは通じているのですが、全く無反応の時もあります。そんなとき、絵カードやサインなど視覚支援をプラスすると座っていてもスッと立って動くなどの反応があり、よりよく通じているようです。
言葉が出ない、発語がないといっても全く無いわけではなく、ことばのような発語(ジャーゴン)はあります。「かかか」「だだだ」といったなん語もあります。ただ「りんご」や「くつ」っといった意味のある単語を音声ではっきり話すことがまだできないのです。言葉が出ていないと何もわかっていないと他者にはおもわれがちです。ところが「食べ終わったお皿もっていって」などと伝えると、こちらの指示を聞いて動くことができるので、何もわかっていないわけでは決してありません。指示を聞いて動けるのは、言葉を理解しているからです。つまり理解言語は持っているのです。


 私たちが習ったこともない言葉を使う国に旅行に行くとします。アラビアでもロシアでもいいです。駅での視覚的サインや人の表情、現物(電車とか靴とか)はたぶんわかります。でも、駅の売店で飴を買いたいとしても、形状が細長かったり、カラフルだったり、袋詰めだったりするだけで、写真がなく文字だけの情報だと、それは何なのかわからない。店員に聞こうとしても言葉が通じない。困ります。おそらく言葉をうまく使えない人にはこんな困りごとがあるんだろうと思います。だけど仮に袋に飴の写真かイラストか何かがついていたら、よりわかりやすいですよね。支援ってそういうことだと思います。
視覚支援ツールはいろいろありますので、インターネットで探すとでてきます。おすすめは: 視覚支援シンボル集「ドロップス」
です。かわいいイラスト、物の名前や動きなど多種多様なカードが無料で使えます。

 

幼稚園 ねこ 靴をはく